元湯くらぶ 秋田県湯沢

投稿日: カテゴリー: 温泉の欄

ようこそ

サイダータウンへ

サイダータウンには名湯がけっこうたっくさんあります

では 今日はここ

「元湯くらぶさん」をお届けします

ここがなぜ私が好きかというと

私が行くと決まってたった一人だから

つまりプライベート名湯に早変わりなのである

人気がなくてでなく

あまりに山奥過ぎて誰も雪がしんしん降るときなんか

には誰もこないのである

でもだからこそ

醍醐味というものがあるもの

泉質は最高で何より露天がとても美しい

お湯が熱いからもうもうと上がっている煙

が山奥の切り立った自然をきんと映し出し

あまり雪景色をみることがないよう

家に閉じこもってくらしがちな山深いところに住む人は

つまり私のような人は見ようと思ってみなければ

雪景色など見ることないのだ

なるほどこれは極楽である

もうもうとたちこめる湯気の中に

真っ白な幻想的な雪山が映るのだ

杉の木々には枝に雪のかたまりがくっついて落ちないでいて

それがそこら中に群れをなしていて山を形作って

おかしの国にいるような

ファンタジーの世界に迷い込んだ気になる

温泉の湯気と白い雪の世界の境目がボーダーレスになり

私は虹が産まれるところか心綺楼の中にいるみたいな気になる

美しすぎるし温泉は気持ちよすぎるし

外はきんとしていて冷たいけど温泉は熱いし

ただただ圧倒される自然

と漆黒の黒い湯船にはとろとろのお風呂

声が出ない

 

きれいすぎて

 

これでは浦島太郎になっていくような気になってくる

竜宮城にいすぎてしゃばに戻れなくなる

 

あまりにはっとするものに出会うと人はあまり

声がでない

なぜなら 自分がわかっている から もういいのかもしれない

どこかでかんじとっているのでないだろうか

こんなに美しいところに住んでいるのだな

はっとしながらそういう感情がわく

なぜ自分の自治体はもっともっとアピールしないのかな

過疎化までなっていって

 

こんな美しいのにひとっこ一人いやしない

まあ ここを荒らされることがないから

私には好都合だが

だとしてもだとしても

美しすぎて誰かに教えたくなるではないか

桃源郷ならぬ湯源郷ではないか

行かないとわからないよと

文章で書ききれない自分の技量をよそに

さじを投げたくなるほど

筆舌しがたい

だってここには文章や写真の二次元では表せないものがたっくさん

つまっている

冬のにおい

温泉のにおい

雪がざざぁーーと落ちる音

まっしろすぎる空気と音と雪景色

音、においが文章で表せる

そんな高度なものに挑戦したくなる

だって

だって

美しすぎて

誰かに誰かに教えてあげたくなる

誰かみてもらいたい

余命いくばくないじいちゃんやばあちゃんは

10歳は長生きするんじゃないだろうか

長寿にもなるよ

 

これじゃあ

 

天国みたいな場所

だから天国いかなくてよくなるもんね

 

不謹慎だけどこれ以上なんていって

美しさを表現していいかわからない

だって熱い温泉に大量の湯に埋没しているだけで

極楽なのに

雪景色も寒さも湯気も湯船も何もかも美しすぎる

あとは

最後の演出は

人もわたしだけなのはもちろん

 

あとはすべて無音なのである

 

旅館の人はここにはこないし

山深いところである

しん  と    きん  と

 

ただ そこに あるのみである

 

その中に自分がいると

こころが白くなくたって真っ白になった気分になる

 

あたかも心まで洗われた気になる

どれもこれもまっちろなそんな世界になり

普段いろいろなことで頭がこんがらがっている

自分の脳みそがシュゥゥゥーッと無駄な高速回転をやめて

おとなしくなる

こんな

楽しくも美しく

そして こころから あたたまれる

 

そんなとこ

 

かえってきてよかった

 

このまちをかつて捨てた自分がいる

しかし自分の体の記憶だけは

こっちの方がいいに決まっていると戻してくれた

一瞬都会の町を思い出した

竜宮城の浦島太郎が乙姫の舞をみて

本当に自分は生きているのかほっぺをつねった瞬間みたいな

かんじをうける

つまり浦島太郎はもといたところとのギャップのある

美しくしいし美味しいし極楽なこの場所とほっぺをつねること

で 確認してみたのである

浦島太郎もしゃばのことを少し思い出しちゃったのかもしれない

浦島太郎は亀を助けて 竜宮城にくることができた

 

私は都会で亀など助けてなかったと思うし

むしろ自分という亀をいじめるガキだったと思うのだが

 

自分の中の 体の中の 細胞(亀)が助けてくれたのかな

湯源郷に住んでいたのに

飛び出した私

ここより

綺麗な世界などないというのに

 

ばかものだったな

 

今となってはもういいのだ

なぜなら

私はサイダータウンの住人

湯源郷の中に住む住人だから

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