エトランゼ

投稿日: カテゴリー: 感情的なもの欄

まずはこちらを聞いてもらいたい

なんだか砕けて溶けていってしまいそうになりませんか

私はといえば妙に物悲しくなってしまい

というのは赤ちゃんまっているのですがなかなかコウノトリがおりてきてくれなくて

なんだか煮詰まってしまって

ああ、そうだあの曲きこうと

10時くらいから布団の中に入ってアイフォンでこの曲をずっとずっと耳元であてて

リピートしていました

20回聞いたころくらいから

なにやら涙がぽろりと落ちてきました

どうやら泣くのを我慢していたからなんでしょうか

ウミガメの産卵するときみたいにずっとずっと涙がでます

スピッツのエトランゼの歌詞は

こうです

目を閉じてすぐ 浮かび上がる人
ウミガメの頃 すれ違っただけの
慣れない街を 泳ぐもう一度
闇も白い夜

 

です。

 

なんなんでしょう

 

たったたったこれだけの歌詞なんです

 

なんで泣けるんでしょう

 

エトランゼって異国のヒト、見知らぬ人を指すフランス語だそうです

 

お嫁さんって、結婚すると実家から旦那さんのところに嫁ぎますよね

当たり前なんですが

そうすると異邦人、つまり異国の町にきちゃいますよね

これは

異国の町にきちゃったお嫁さんや

あるいは

実家を出て上京したての学生やこれから一歩踏みだす社会の荒波にもまれようといざもまれようとしている

ヒトをさすのでしょうか

今までいたところから

ちがうところにいて

のびたくんのまちありますよね

白いブロック塀で区切られている町

あそこをウミガメが足をゆっくりゆっくり歩いて泳ぎながら

さまよっているイメージや映像が浮かびます。

 

最初はまったくそんなことは浮かびませんです

 

最初は

 

目をとじて すぐ

この曲は目を閉じるんだ目をとじてといわれるままに目をとじて

とろけて溶けてしまいそうなこのハスキーなくぐもった声

色でいったらスモーキーグレー、紅茶でいったらスモーキーフレーバーティー、

たばこのけむりのいぶしたようなかんじのグレーなんだけど厳密にいえば生成りがかったベージュ―

卵やマヨネーズの色に近いかんじの声で やさしくやさしく

 

そうして小さいぐずった子を慰めるような

むかあしきいたなつかしいお母さんみたいな声で

 

そうして

目を閉じさせると

 

目を閉じてすーぐ

浮かびあがるヒト

 

胎内でいて閉じていてすーぐ

浮かび上がる人

むかあし、あのお母さんのところにいきたいと

いったヒト、白い神様みたいなひと

スカートみたいな白い衣装をきて

ひらひとさせてバイバイバイバイとずっとずっと産道まで

ずっとずっとずっと見送ってくれた人

目を閉じてすぐ浮かび上がる人

もうすでに記憶が薄れかけていっているんだけど

懐かしくってもうもどれなくってでも手をのばせばあのバイバイに近づけそうになる

 

目をとじてすぐ うかび上がるヒト

 

この地球に産まれ落ちていくときに約束げんまんしてさようならしていった白い世界のヒト

 

私がウミガメだったころ、前世で妊娠しているころ前世ですれ違っただけの慣れない町だったのに

 

いまこうして現世でこうして思い出しながらブロック塀の白い迷路みたいな町を泣きながらさまよっている

帰りたいけど帰ることのできないあの人と約束してうまれ落ちているのだもの

ウミガメだったころの記憶を思い出しながらさまよいつづけるこの現代をこの現世を繰り返し

あの頃の記憶を原風景を思い出しおいおいなきながら泳ぐ泳ぐ泳ぐ泳ぐ

 

ああ、もう少しで私はあの神様からはなれていく

 

母さんのいる私が選んだ母さんのいるこれから産まれる地球に産まれる

泳いでいるのはもしかしたら産道なのかもしれません

 

ウミガメの頃 すれ違っただけの
慣れない街を 泳ぐもう一度

 

 

 

もう一度もう一度もう一度泳ぐ

すれ違っただけの記憶を思いだ思い出し

嫌だけど嫌だけど泣きながら泳いでいく

母さんと会うために

自分の選んだ母さんと会うために

あるいは慣れない町をあの人(未来の旦那)と会うために

 

慣れない町を異邦人のようにこの地球は異国だから

白い世界のあの人のいるところこそ自分がいたところだから

泣きながら自分が成長するために産まれ落ちたのだから

知らない町をさまよいながらもう一度もう一度記憶を

ふりしぼって慣れない町を泳ぐ

 

闇も

 

闇さえも

 

白くなって溶けそうな夜に

 

コーヒーにミルクをたらしてかきまぜると

ときどき闇が白い世界になりなかに吸い込まれそうになります

あんなかんじでしょうか

 

闇さえも溶けだしてしまいそうなくらいの

 

白い夜に神さんとの約束を抱きながら

知らない町を

あの人に会うため

神様と母さんの産道を通って

 

いま

 

産まれ落ちる

 

 

涙が涙がほほをつたって

とまらない

 

あの声ととろけてしまいそうな声と白い夜と

ウミガメの映像

 

ヨガの赤ちゃんのポーズみたいにお腹にボールを抱えて

三日月みたいになってひざをかかえてあかちゃんみたいに

 

布団にまるむしみたいにまるくなって寝ながら

 

耳元でこの声、この音楽100回くらいリピートしてきく

 

浄化の雨やら涙やら海やら金銀の紙吹雪が私のいまいるところに

降り注いでくる

 

いまこそ涙とともにうまれいづる

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です